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【週刊少年マガジン(マガポケ)】漫画『なれの果ての僕ら』感想

作品の詳細

 『なれの果ての僕ら』とは、「週刊少年マガジン」及びアプリ「マガジンポケット」にて連載されていた漫画作品。作者は栗田宏俊先生。全74話、全8巻。

あらすじ

 事件は52時間後に解決した。その間、12人が死んだ。――閉ざされた教室で、ヒトは獣になったのだ。同窓会のために母校に集った四ノ塚小学校元6年2組のメンバー27人は、そのまま監禁された。首謀者の名は夢崎みきお。「極限状態での善性」を問う実験は、薄皮をはぐように、人間の本性を暴いていった。疑惑、欲望、暴露、復讐、そして裏切り。道徳を糾弾する、倫理崩壊サスペンス。

なれの果ての僕ら - 内海八重 / 【第1話】善悪の彼岸 | マガポケ より引用

感想

 まず、6年2組の生徒達が個性的であった。顔はもちろん、性格や立ち振る舞いも生徒によって違い、まさに十人十色といった感じである。

 

 クラス内で起きたサスペンスという題目なので全員が個性的であるのは当たり前であり必然だと思われがちだが、27人もの生徒をキャラ立ちさせることは容易ではないに違いない(暗殺◯室の2年E組のクラス人数とほぼ同じ、ヒ◯アカの2年A組のクラスよりも人数が多い)。

 

 そのように特徴的な生徒たちが、それぞれが抱える独自の苦悩や性格上の問題点を曝け出すところがこの作品の見所だと思う。

 

 次に、この漫画の凄いところは、読者を試すような作品であるということである。

 

 上記の苦悩や性格上問題を抱えた生徒にみきおが迫る(言葉責めする)シーンで、みきおはよく世間を例に出す。◯◯くん(さん)みたいに◯◯している人、◯◯な人ってよくいるよね、みたいに。

 

 最終回のセリフなども読者に向けて話しているメッセージのように感じることから、本作品が読者に考えさせることを意識して創られたものである可能性は高い。

 

 この作品を読むことは、我々が日常生活を送る中で感じた、経験したあれこれを再度考えるきっかけとなるだろう。

 

 更に、物語があまりダレないところも良かった。というのも、ただ話をして終わりみたいな回が少ないことから、一話一話の読む価値が高い。

 

 現代社会の問題点を集約し、それを生徒たちに詰め込んだような作品。心理戦や推理シーンがあったり、躍動感、緊張感が感じられるシーンもあったりするので、お勧めしたい。